子どもの歯並びが心配なあなたへ!いまからできる“悪い歯並び”の予防法とは?

お子さんの歯並び、気になっていませんか?

「うちの子、なんとなく口が開きっぱなし…」「指しゃぶりがなかなかやめられなくて」

そんな日常の“ちょっとした癖”が、実は将来の歯並びに大きく影響していること、ご存じですか?

この記事では、矯正治療を専門にしている立場から、子どもの歯並びを悪くしないために、家庭で気をつけたいポイントをまとめてみました。

目次

歯並びは「筋肉バランス」で決まる

歯並びは、歯だけでなく周りの筋肉や癖の影響で形作られます

たとえば、

  • 口がぽかんと開いている
  • 指しゃぶりがやめられない
  • 口呼吸のクセがある

このような“悪習癖”と呼ばれる癖は、歯に継続的な力を与え続けます

悪習癖を続けていると、歯が押し出されたりズレたりします。

よくある“悪習癖”とその影響

子どものよくある悪習癖が、歯並びにどう影響するかを表にまとめました。

悪習癖歯並びへの影響
口ぽかん(口唇閉鎖不全)舌の力だけで歯が前へ押し出されて出っ歯に
指しゃぶり上顎の前歯が押されて開咬(前歯が閉じない)に
口呼吸上顎の発達が妨げられ、狭くなり出っ歯傾向に
頬杖やうつ伏せ寝アゴの位置がズレ、左右非対称に

大人にとっては何気ないクセでも、子どもには大きな影響を与えてしまいます

まずは“鼻呼吸”の習慣づけから!

「口呼吸」は悪習癖の中でもとくに要注意です。

いつも口が開いていると、歯に余計な力がかかるだけでなく、お口の中が乾燥して虫歯や歯周病のリスクも高まります。

口呼吸を改善する対策

・意識して「お口を閉じようね」と声かけ
・鼻炎やアレルギーなどで鼻呼吸が難しい子は、耳鼻科に相談
・口ぽかんの子は唇の筋肉が弱いことが多いため、口周りの筋肉を使うような食事を取り入れる

子どもの矯正は“癖の見極め”が大切

子どもの歯並びを整える上で、装置を使った矯正治療だけでなく、日常の癖を見抜いて改善していくことがとても重要です。

小児矯正に詳しい先生であれば、

  • 癖の原因を的確に見つけてくれる
  • 家庭でできる口腔筋機能トレーニング(MFT)などを提案してくれる
  • 成長の中で歯並びがどう変わるかを見越して治療を組み立ててくれる

など、総合的にお子さんをサポートしてくれます。

今からできる!予防ポイントまとめ

子どもの歯並びが悪くなる前に予防できるポイントは次の5つです。

・口を閉じる習慣を意識する
・鼻呼吸ができるようにサポート(耳鼻科受診も視野に)
・指しゃぶりは少しずつ卒業へ(心の成長にも配慮しつつ)
・姿勢や寝方にも注意(うつ伏せ・頬杖に気をつけて)
・歯科健診では“歯並びと癖”も相談してみる

まとめ:歯並びは毎日の生活習慣から

「矯正は高いし、大変そう…」と思うこともありますが、悪い歯並びになる前に予防するのが一番の近道です。

お子さんの将来の笑顔と健康のために、今日からできること、ひとつずつ始めてみませんか?

お子さんの矯正を考え始めているなら、以下の記事も参考になります。

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