「うちの子の歯並び、このままで大丈夫?」と気になりつつ、成長途中だから様子見でいいのか迷っていませんか。
子どもの歯並びや噛み合わせは、毎日見ていると変化に気づきにくく、判断が難しいものです。
この記事では、自宅でできる歯並びのセルフチェックや、相談を考えたいサインについて紹介します。
今すぐ治療が必要かどうかを見極めるヒントとして、参考にしてください。
うちの子の歯並び、大丈夫?まずはセルフチェックしてみよう

子どもの歯並びは、毎日見ているからこそ変化に気づきにくいものです。
「少しガタついてきた気がするけれど、成長途中だから様子見でいいのかな」「矯正が必要かどうか、親の判断で決めてしまっていいの?」と悩む保護者の方も多いのではないでしょうか。
実際、歯並びや噛み合わせは、専門的な視点がないと判断が難しい部分もあります。
とはいえ、歯科医院へ行く前に自宅で確認できるポイントを知っておくだけでも、不安が軽くなることがあります。
まずは、以下の項目に当てはまるものがないかチェックしてみてください。
- 前歯が重なって生えている、またはガタガタしている
- 歯と歯の間に大きなすき間が目立つ
- 永久歯が、内側や外側などずれた位置から生えてきている
- 上下の歯を噛み合わせたとき、前歯がしっかり噛み合っていない
- 噛んだときに、左右どちらかだけで噛んでいることが多い
- 口を閉じたとき、唇が自然に閉じにくい
- いつも口が開いている(口呼吸が多い)
- 食事のとき、噛みにくそう・食べにくそうにしている
- 発音が気になる音(サ行・タ行など)がある
- 口を開け閉めすると、顎が左右に動く
- 正面から見ると、顎が曲がっているように見える
- 上下の歯の中心がずれている
いくつか当てはまったからといって、必ずしもすぐに治療が必要とは限りません。
成長の過程で自然に改善するケースや、経過観察で問題ない場合もあります。
セルフチェックはあくまで目安として活用し、不安がある場合は歯科医院で一度確認してもらうと安心でしょう。
子どもの歯並びはいつから気にする?

子どもの歯並びは、永久歯が生えそろってから気にすればよいと思われがちですが、乳歯の時期から顎の成長や噛み合わせを確認しておくことが大切です。
歯の並びや噛み方は、成長とともに変化し、永久歯の生え方にも影響する場合があります。
とくに5〜7歳頃は永久歯が生え始める時期なので、歯並びや顎のバランスを確認する目安となる時期です。
ただし、年齢だけで判断する必要はありません。
歯の生え方や噛み合わせ、食べ方・話し方などで気になる点があれば、そのタイミングが相談の適切な時期です。
「今すぐ治療が必要なのか」「まずは様子を見てよいのか」を知るだけでも、不安は軽くなります。
年齢ごとの矯正治療の詳細については、こちらの記事で詳しく解説しているので参考にしてください。

こんなサインがあれば一度相談を
子どもの歯並びや噛み合わせは成長とともに変化しますが、次のようなサインが見られる場合は、一度歯科医院で確認しておくと安心です。
永久歯が変な位置から生えてきた
永久歯が内側や外側など、明らかにずれた位置から生えてきた場合は、顎の大きさと歯の大きさのバランスが合っていない可能性があります。
また、歯が重なって生えている、乳歯が抜ける前に永久歯が出てきているといったケースも、歯並びに影響することがあります。
食べにくそう・発音が気になる
食事中によく噛みにくそうにしている、前歯でうまく噛み切れない様子がある場合は、噛み合わせが影響していることがあります。
また、サ行・タ行などの発音が聞き取りにくい場合も、歯並びや舌の動きが関係していることがあります。
顎がずれているように見える
口を開け閉めすると顎が左右に動く、正面から見て顎が曲がっているように見える、上下の歯の中心がずれている場合も注意が必要です。
成長に伴ってズレが大きくなることもあるので、早めに状態を確認すると安心でしょう。
それぞれの症状については、下記の記事で図解つきでわかりやすく解説していますので、セルフチェックと併せてご覧ください。

まとめ
子どもの歯並びは成長とともに変化するので、必ずしもすぐに治療が必要とは限りません。
しかし、歯の生え方や噛み合わせ、食べ方や顎の動きなどに気になるサインがあれば、一度確認しておくと安心です。
「少し気になる」と感じたときが相談のタイミングです。
必要に応じて気軽に歯科医院で相談してみてください。


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