矯正治療中のスポーツは大丈夫?

矯正治療を考えている方からよく聞かれる質問のひとつが、「矯正中でもスポーツはできるの?」というものです。

結論からいうと、矯正治療中であっても多くのスポーツは問題なく続けられます!

ただし、矯正装置の種類や競技の内容によっては注意が必要な場合もあります。

今回は、矯正治療中のスポーツについて詳しく解説していきます。

目次

矯正装置の種類とスポーツへの影響

矯正装置にはいくつかの種類があり、それぞれスポーツへの影響が異なります。

今回は次の3種類の矯正装置について、スポーツへの影響を詳しく解説します。

  • マウスピース矯正(インビザラインなど)
  • ワイヤー矯正(マルチブラケット装置)
  • 保定装置(リテーナー)

マウスピース矯正(インビザラインなど)

マウスピース型の矯正装置は、取り外しが可能なので基本的にスポーツの邪魔になりません。

特にコンタクトスポーツ(ラグビー、アメフト、ボクシングなど)では、マウスピース矯正が最も安全な選択肢です。

ただし長時間外してしまうと矯正の効果が出ないので、使用時間はしっかり守りましょう。

ワイヤー矯正(マルチブラケット装置)

ワイヤー矯正には表側矯正(唇側矯正)と裏側矯正(舌側矯正)の2種類があります。

  • 表側矯正(唇側矯正):ワイヤーが歯の表側についているため、外部からの衝撃で装置が外れたり、唇や頬の内側を傷つけたりするリスクがあります。そのため表側矯正でコンタクトスポーツをする場合は、マウスガードの使用がおすすめです。
  • 裏側矯正(舌側矯正): 歯の裏側に装置があるため、外部からの衝撃には強いですが、舌に当たるため違和感を感じることがあります。特に発声が重要な活動(吹奏楽や大きな声を出しながら行うスポーツなど)は、慣れるまで少し注意が必要です。

保定装置(リテーナー)

矯正治療後に後戻りを防ぐためのリテーナーも、スポーツの種類によっては注意が必要です。

  • マウスピースタイプのリテーナー:そのまま使用可能
  • ワイヤーとプラスチックのリテーナー:激しいスポーツ時には外したほうが安全

取り外してティッシュに包むと紛失しやすいので、専用ケースに保管しましょう。

スポーツ別の注意点

スポーツと言っても、その内容や接触の有無によって、矯正装置への影響や注意点はさまざまです。

ここでは、コンタクトスポーツ・球技・個人競技の3つに分けて、それぞれの競技で気をつけたいポイントを解説します。

コンタクトスポーツ(ラグビー、アメフト、ボクシングなど)

激しい接触があるスポーツでは、矯正装置が口の中を傷つける可能性があります。

そのためコンタクトスポーツをするならマウスピース矯正が最適です。

ワイヤー矯正の場合は、スポーツ用のマウスガードを作成するのがおすすめです。

球技(バスケットボール、サッカー、バレーボールなど)

比較的接触が少ないスポーツでも、不意の衝撃には注意が必要です。

矯正装置を装着している場合は、必要に応じてマウスガードを使用してください。

また矯正装置が壊れた場合は、病院に確認しましょう。

個人競技(陸上競技、水泳、体操など)

個人競技は直接的な接触が少ないので、基本的に問題なく続けられます。

マウスピース矯正なら普段と変わらずプレーができます。

表側矯正でも個人競技においては影響が少ないですが、転倒時のケガには注意しましょう。

矯正中のスポーツで気をつけること

矯正治療を開始する際には、スポーツをすることを矯正歯科医に伝えましょう。

必要に応じて、矯正装置ごとカバーできるマウスガードを作成してください。

試合中や練習中に矯正装置が外れたり、口の中をケガした場合は、なるべく早く病院を受診しましょう。

また、コンタクトスポーツでは特に注意が必要です。

コンタクトスポーツを行う場合は、できるだけマウスピース矯正を選ぶか、矯正装置もカバーできる保護用マウスガードの使用をおすすめします。

また衝撃が加わった際に、装置が外れる可能性があることも頭に入れておきましょう。

まとめ

基本的に、矯正治療中でもほとんどのスポーツは問題なく行えます。

ただし、装置の種類や競技によっては注意点があるので、必要に応じてマウスガードを活用しましょう。

スポーツを頑張りながら歯並びも整えたい方は、ぜひ矯正歯科医に相談してみてください!


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