ワイヤー矯正は、歯並びを整える代表的な方法です。
治療は段階を踏んで進み、通院のペースや期間にも目安があります。
全体の流れを知っておくと、不安を減らし、安心して矯正を始められます。
今回は、ワイヤー矯正のステップを順に解説します。
ワイヤー矯正の流れと全体像
まずは上の歯からつけることが多いです。
部分的につける場合もあります。
※噛み合わせや歯並びの状態によって、つける順番や範囲は変わります。
ブラケットに細い柔らかいワイヤーを通し、少しずつ歯を動かしていきます。
治療が進むと、より太く、しっかりしたワイヤーに段階的に交換します。
毎回ワイヤーが変わることもあれば、同じワイヤーで微調整を続けることもあります。
治療の初期は、でこぼこした歯をまっすぐ並べる段階です。
抜歯がある場合は、まず歯を並べてから抜いた隙間を閉じていきます。
並んだ歯を移動させ、抜いたスペースを閉じていきます。
ワイヤーやゴムを使って歯を移動させます。
上下の歯が正しくかみ合うように細かい調整を行います。
必要に応じてブラケットを付け直したり、細かい動きを追加します。
歯がきれいに並んだらブラケットを外します。
その後は取り外し式のリテーナーを使って歯並びが戻らないように安定させます。
保定期間は2年が目安です。
期間中は定期的なチェックを行います。
治療中に使用する顎間ゴム(必要な場合のみ)について
治療中に、上下の歯に小さな輪ゴムをかけることがあります。
これは顎間ゴムと呼ばれ、噛み合わせをより正しく導くために使われるものです。
前歯を下げたり、奥歯のかみ合わせを整えたりと、大切な役割を担っています。
使用するかどうかは治療方針によって決まるため、必要な場合には必ず説明があります。
しっかりと装着できたかどうかが仕上がりや治療期間に大きく影響するので、忘れず取り組みましょう。
通院のペース
通院のペースは、基本は月に1回の調整です。
ブラケットは接着材でつけているため、外れることもあります。
外れてしまった場合は再接着を行いますので、歯科医院へご連絡ください。
ワイヤー矯正の全体像(まとめ)
- ブラケット装着
- 細いワイヤーから太いワイヤーへ段階的に交換
- 歯を並べる →(抜歯がある場合)隙間を閉じる → 噛み合わせの仕上げ
- 月1回の通院で調整
- きれいに並んだらリテーナーで保定
大まかな流れを知っておくと安心して治療を受けられますので、不安な点は遠慮なく歯科医師に相談してください。


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