「矯正が終わってスッキリ!」「もうあの違和感とはお別れだ〜」
そんな気持ち、よくわかります。
しかし、ここからが本当のスタートでもあることをご存知でしょうか。
矯正治療後には、リテーナー(保定装置)を使います。
リテーナーは、つけるのを忘れがちになったり、サボってしまったりする人も少なくありません。
今回は、リテーナーを使わずに過ごした“その後”に起こることについて、リアルな内容をお伝えします。
「もう終わった」は大間違い?
矯正後の歯は“とても動きやすい”です。
矯正治療によって動かした歯は、骨や歯ぐきの中でまだ不安定な状態なのです。
とくに治療直後は、元の位置に戻ろうとする力=後戻りの力が強くかかります。
この時期にリテーナーをサボると…
- あっという間に歯が動いてしまう
- 前歯がねじれたり、すき間が戻ったりする
- わずか数日〜数週間で変化してしまうことも…
しかも一度ズレた歯は、リテーナーを再開しても元には戻りません。
リテーナーをサボった人の“その後”

ここで、よくある“リテーナーサボりパターン”を見てみましょう。
パターン1:数日つけ忘れてたら、入らなくなった
歯が動いてリテーナーが「痛い」「入らない」状態になります。
放置するとどんどんズレていき、最終的に再治療が必要になることもあるので注意しましょう。
パターン2:なんとなく面倒で夜だけにした
短い装着時間では歯は安定せず、少しずつ戻っていきます。
目に見えないレベルのズレが積み重なり、数ヶ月後に「あれ?」と気づくことになります。
パターン3:サボってからしばらくして再装着すると違和感
無理やりはめると痛みや歯への負担になります。
多くの場合、元の位置に戻すのは難しく、再治療しか方法がありません。
しかも、再治療は簡単ではない
リテーナーをサボって戻ってしまった歯並びを治すには、再び矯正が必要になります。
- 治療期間:数ヶ月〜1年以上
- 治療費用:再び数十万円かかるケースも
- そしてまた、保定期間が最初からやり直しに…
つまり、リテーナーをサボった代償は「高い・長い・つらい」の三拍子です。
後悔してからでは遅いのです。
気がゆるむ気持ち、わかります。でも…
矯正は見た目がキレイになった瞬間がゴールに思えてしまうことがよくあります。
- 長い治療期間を頑張った
- 違和感や痛みに耐えた
- 予定通り終わってホッとした
そんなタイミングで「もういいかな」って思ってしまう気持ちも、すごくよくわかります。
しかし、リテーナーの期間まで含めて“矯正治療”です。
リテーナー、いつまでつければいいの?
治療内容や年齢によって違いはありますが、一般的には治療後すぐは1日20時間以上の装着が必要です。
その後、歯の安定とともに徐々に時間を減らしていき、最終的には「夜だけ装着」になることが多いです。
しっかりつけていれば、その分早く“自由”が近づく!
これは本当に大切なポイントです。
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清潔に保つために、毎日のお手入れも忘れずにしましょう。
まとめ
- 矯正後すぐはとくに注意!1日20時間を目安に装着
- 数日サボるだけでも後戻りは起きる
- ズレてからでは元に戻らない=再治療が必要になる
- 治療終了ではなく「保定開始」が本当のスタート
せっかく手に入れたキレイな歯並び。
それを長く守っていくために、リテーナーの装着は欠かせません。
「ちょっとだけ」「今日くらいはいいかな」、そんな気の緩みが、取り返しのつかない“後戻り”につながってしまいます。
未来の自分のために、いま少しだけ頑張ってみてくださいね。
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