アライナー矯正を始めるには、いくつか必要なものがあります。
この記事ではアライナー矯正を本格的に進めるために、必要な器具・器材をリストアップしました。
先生方の導入状況はさまざまだと思いますが、ぜひ参考にしてください。
まずはスキャナーを準備!

アライナー矯正を行う上で、スキャナーは欠かせません。
実施するアライナー矯正の種類によって、スキャナーのタイプが異なります。
・Invisalignの場合 → iTeroが必要です
・その他のアライナー → iTero以外のスキャナーでも対応可能です
スキャナーを使わずに対応する方法もありますが、負担や手間が増えます。
・シリコン印象での対応 → Invisalignもシリコン印象で対応可能ですが、全顎印象は負担が大きくなります
・技工所製アライナー → 模型を送って作成するケースもあります
アタッチメント装着に必要なもの
アライナー矯正でアタッチメントの装着は重要です。
アタッチメントを装着するのに必要な器具は、以下の通りです。
・レジン:普段の保険治療で使用しているものでOK 例)エスフロー シェードA1
・エッチング材
・ボンディング材
・ワセリン:テンプレート内面に塗布し、外しやすくするために使用
・リトラクター:口唇・頬粘膜を排除 例)ワイドビューワー
・コントラ用バー 例)ジェットバー(CA1172)、ラウンドバー(大きめ推奨)
・ブラックライト
・ノンフッ素ペースト
IPR(ディスキング)に必要なもの
IPR(歯と歯のコンタクト部分を削る処置)に必要な器具を紹介します。
好みが分かれる部分ですが、私が使っているものを例に挙げました。
・バー 例)オルソリーメリーダイヤ(028-06fff)
・IPRコントラ:電動ノコギリのようなもの 例)ストリッピングコントラアングルEG-50VT
・ストリッピングチップ:IPRコントラの先端につける 例)ストリッピングチップ
・コンタクトゲージ:削った量の確認に使用する
エラスティック関連(顎間ゴム)
エラスティック関連は複数メーカーあり、どのメーカーでも問題ありませんが、私はTOMYを使用しています。
TOMYを選ぶ理由
- 表記が数字で統一されていて分かりやすい
- ドクター・衛生士間の共通認識がとりやすい
- ゴリラ・パンダなどのマークは初心者は覚えにくい
エラスティック関連では、エラスティック装着用のボタンが必要です。
・リンガルボタン 例)前歯 → 透明のプラスチック製、奥歯 → メタル製(TOMY)
・エラスティックホルダー:指でかけにくい患者さん用 例)TOMY
チューイー(最重要アイテム!)

最後に、アライナー矯正の成功に欠かせないアイテムがチューイーです。
患者さんにもしっかり説明し、確実に活用してもらいましょう!
まとめ
今回は、アライナー矯正をスムーズに導入するために必要な器具・器材をご紹介しました。
初めてアライナー矯正に取り組む先生方にとって、何を揃えればよいのか悩まれることも多いかと思います。
ぜひ導入の参考にしていただき、日々の診療に役立ててください!
ミノアカライブラリーを運営するMino’akaでは、矯正スタディグループMino’aka Ortho Academiaとして年4回の矯正勉強会を開催しています。
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