ワイヤー矯正がスタートすると、「これって普通?」「このままで大丈夫?」と不安になることもあるかもしれません。
この記事では、装置の基本的な仕組みから、痛み・食事・注意点までよくある疑問にお答えしながらまとめています。
矯正をスムーズに進めるためにも、ご家庭でのケアや意識がとても大切です。
日々のサポートに、ぜひご活用ください!
ワイヤー矯正ってどんなもの?
ワイヤー矯正は、歯の表面に「ブラケット」と呼ばれる小さな器具を取りつけ、そこにワイヤーを通して歯を少しずつ動かしていく治療法です。
この治療法は、長年にわたって実績のある方法で、幅広い症例に対応できます。
治療は、最初は細くて柔らかいワイヤーから始まり、徐々に太くてしっかりしたワイヤーに交換しながら、理想的な歯並びへと段階的にアプローチしていきます。
ワイヤーは毎回交換するとは限らず、同じワイヤーで何度か調整を行うこともあります。
ワイヤー矯正は、患者さんの歯の動きや状態に合わせて、その都度、歯科医師が判断して治療を進めていきます。
痛みについて
装置をつけてから半日〜1日後くらいに痛みを感じることがあります。
痛みの出方や強さは個人差がありますが、平均的には3〜5日程度で落ち着くことが多いです。
痛みが出やすいのは「歯が動き始めているサイン」。
歯ぐきが腫れている・激しい痛みが続くなどの異常がある場合は歯科医院に相談してください。
食事について
基本的に食事制限はありませんが、以下のような食べ物は注意が必要です。
- 硬いもの(せんべい、氷、骨つき肉など) → 装置の破損や脱離の原因になることがあります
- 粘着性のあるもの(キャラメル、ガム、グミなど) → 装置にくっついて外れやすくなります
食べにくい場合は、小さめに切る・柔らかいものを選ぶなどの工夫をおすすめします。
ワックスってなに?
ワックスとは、「口の中に当たって痛い」「違和感がある」ときに使う緩衝材です。
装置が粘膜に当たって傷になりそうなときに、ワックスを装着部に貼ることで痛みなどが緩和されます。
ワックスの使い方は簡単です。
ワックスは口の中で自然に取れて飲み込んでしまっても安全な素材で作られているため、安心して使えます。
通院時の注意点

治療期間中は、虫歯予防のための丁寧な歯磨きと定期検診がとても重要です。
担当医の指示通りに通院やケアを行わないと、治療が長引く原因になります。
そのため定期検診を欠かさずに、きちんと通院しましょう。
よくあるトラブルと対処法
矯正治療中は、装置が外れたりワイヤーが飛び出したりと、思わぬトラブルが起こることがあります。
突然のことに驚くかもしれませんが、多くの場合は慌てる必要はありません。
よくあるトラブルとその対処法をまとめましたので、参考にしてください。
装置が外れた・ワイヤーが取れてしまった
ブラケットやワイヤーは、強く噛んだり衝撃があると外れてしまうことがあります。
ブラケットは矯正治療後に外すため、一時的な接着剤で留めている状態です。
そのため矯正治療期間を通して、何度か外れることも十分考えられます。
装置が外れてしまった時、痛みや違和感がない場合は次回来院時に対応になることもあります。
気になる方は歯科医院に連絡し、対応を伺ってください。
着色が気になる
カレーなどの濃い色の食べ物・飲み物は、装置のゴムなどが着色しやすくなります。
気になる方は、以下に注意しましょう。
- カレーやミートソースパスタなどの着色しやすい食べ物は控える
- 食事後なるべく早く歯磨きやうがいを行う
ゴム系の素材は基本的に毎回の調整のたびに交換します。
そのため来院が近づいたら着色を気にせず食べるという考えもありです。
※装置本体の変色ではないため、基本的には問題ありません。
ケアのポイントまとめ
- 矯正装置が当たって痛いときは応急的にワックスで保護
- 装置の破損・外れがあり、特に痛みや違和感がある場合は歯科医院に連絡
- 濃い色の食べ物・飲み物でゴムが着色することがある
- 食後は丁寧な歯みがきを心がけて、虫歯予防を徹底


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