「笑ったときに歯ぐきが見えすぎてしまう…」
「ガミースマイルがコンプレックスでどうにかしたい」
そんなお悩みをお持ちの方に向けて、今回はガミースマイルの治療方法についてわかりやすくまとめました。
お子さんの治療を考えている親御さんにとっても役立つ情報もあるので、ぜひ参考にしてくださいね。
ガミースマイルの治療法にはどんな種類がある?

ガミースマイルの原因は人によってさまざまです。
そのため、治療も「原因に合わせた方法」を選ぶことが大切です。
代表的な治療法をご紹介します。
矯正治療(ワイヤー矯正・マウスピース矯正)
歯並びやかみ合わせが原因でガミースマイルが起きている場合、矯正治療で歯の位置を整えて改善を目指します。
矯正治療で改善が期待できる症例は次の2つです。
・出っ歯(上顎前突)によるガミースマイル
・かみ合わせが深い(ディープバイト)ことで歯ぐきが目立つ
このような場合、歯を後ろに下げたり上下のかみ合わせを整えたりして、歯ぐきの見える範囲を少なくします。
具体的な矯正方法は、ライフスタイルや予算に応じて以下のような方法から選べる場合が多いです。
- 表側矯正
- 裏側矯正(リンガル矯正)
- マウスピース矯正
改善の程度によっては、上顎の骨に小さなネジ(矯正用アンカースクリュー)を固定して歯を引っ張る治療を併用することもあります。
外科手術+矯正治療
上あごの骨が過剰に発達している(前方や下方向に大きい)場合は、矯正治療だけでは十分に改善できないことがあります。
このような場合は「外科手術(顎の骨の切除、移動の手術)」と矯正治療を組み合わせて対応します。
たとえば、「上顎の骨を後方や上方向に移動する」方法があり、入院を伴う手術にはなりますが、骨格から根本的に整えるので大きな改善効果が期待できます。
歯ぐき(歯肉)の治療
歯ぐき自体が厚い、または過剰に発達している場合は、歯肉整形で見た目を改善できます。
- 歯ぐきの一部を切除して歯の面積を広げる
- 歯を支える骨の高さを調整する
歯ぐきの治療はこのような方法で、比較的簡単に処置できる場合もあります。
また歯周病治療の一環として行われるケースもあります。
ボツリヌス注射
「唇を引き上げる筋肉が強すぎる」「笑うと唇が必要以上にめくれ上がってしまう」といった筋肉の影響によるガミースマイルには、ボツリヌス注射で筋肉の動きを弱める治療も選択肢です。
筋肉の過度な緊張によって唇がめくれ上がってしまう場合は、口の乾燥が原因で虫歯や歯周病のリスクが上がってしまうこともあります。
そのため治療の一環としてボツリヌス注射をして、結果的にガミースマイルの改善にもつながる可能性があります。
注射後は数日で効果が現れ、1〜4ヶ月ほど持続するケースが多いです。
ただし、繰り返しの治療が必要になる点には注意が必要です。
歯のサイズを大きく見せる治療
歯がもともと小さく相対的に歯ぐきが目立つ場合は、歯を削って被せ物(セラミックなど)を入れる治療が検討されることもあります。
ただし、一度歯を削ると元には戻せないため基本的には最後の選択肢として考えるのがいいでしょう。
子どもの場合は成長期を活かした治療も
お子さんの場合は、成長期にあごの成長や舌のクセを改善できると、ガミースマイルの予防・改善が期待できます。
- 鼻呼吸や正しい舌の位置を身につける
- あごの幅を広げる装置(拡大床など)を使う
- 成長に合わせてかみ合わせを調整する
このようなアプローチを子どものころにできると、将来的に外科手術が必要になるケースを減らすことも可能です。
お子さんの歯ぐきや笑顔が気になる場合は、なるべく早めに矯正が得意な先生に相談してみてくださいね。

まとめ|自分に合った治療法を知ろう
ガミースマイルの治療は「原因によって方法が変わる」のが大きな特徴です。
大人も子どもも、まずは
・なにが原因なのか
・どの治療法が適しているのか
を専門家と一緒に確認することが大切です。
笑顔にもっと自信を持てるように、気になる方はぜひ一度相談してみてくださいね。
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